コンタクトスポーツであるラグビー競技においては外傷・障害を予防し、プレイヤーの安全を確保することは常に最重要課題であり、(公財)日本ラグビー フットボール協会においても従来より各委員会が連携し、歩調を合わせ取り組んできた問題であります。
2023年はラグビーワールドカップ・フランス大会が開催されます。ラグビー対する関心・注目度が高まる中で、協会一丸となってさらにこの課題に取り組み、安全・安心なラ グビーの普及に全力を尽くしてまいりたいと考えております。
ワールドラグビーが言うところの「player welfare」を第一に考え、指導者、選手、レフリー、セーフティアシスタント、保護者等、多くの皆様方と共に安全にラグビーを楽しめる環境を整えて行きましょう。
今夏の練習および合宿の実施につき、熱中症対応をはじめとして安全対応を最優先に計画をいただくように、当通達をお届けします。
新型コロナウイルスも収束し、従来の活動様式が戻ってきました。一方で、近年の記録的な猛暑により、熱中症の発生がこれまで以上に危惧されています。今年も夏季の練習および合宿の実施につきましては、熱中症対応をはじめとして安全対応を最優先に計画いただくように、当通達をお届けします。選手、選手の家族、関係者、地域社会における安全を最優先に確保することが最優先事項であることを認識し、ラグビーに関わる全ての皆様がラグビーというスポーツに関わる団体であることの社会的責務、および、ラグビー競技そのものが持つ社会的価値について強く意識を持って安全対策に取り組んで頂きたいと思います。
ラグビー競技において重症事故を撲滅するため、日本協会に報告された重症事故事例や、従来の安全・インテグリティ推進講習会の受講者アンケートにおける意見・要望等を踏まえ、2024安全推進講習会を実施します。
チーム登録のために受講必須のチーム責任者だけではなく、選手・コーチ等のチーム関係者、保護者の方々も是非ご受講ください。
安全なラグビーを実現するため、2023年版ラグビー外傷・障害対応マニュアルの改訂も行い、2023セーフティーアシスタント認定講習会の受講者アンケートにおける意見・要望等を踏まえ、今年度も2024セーフティーアシスタント認定講習会を実施します。
チーム登録のために受講必須のチーム責任者だけではなく、選手・コーチ等のチーム関係者、保護者の方々も是非ご受講ください。
2024年度のチーム登録に必要となる各種講習会の情報をまとめてご案内します!
各講習会には受講期限が設定されていますので、指定された期限内での受講修了をお願いします。
ラグビー外傷・障害対応マニュアルをより実用的なものにするために、傷害発生時の対応方法を動画にしました。こちらをご覧いただき、ラグビー現場での安全対策にお役立てください。
(公財)日本ラグビーフットボール協会では、安全対策委員会を中心に、ラグビーフットボール競技の安全対策に努める一方、傷害に対する見舞金制度を整備しています。
その他、傷害発生時の報告書、脳振盪ガイドラインおよび報告書等も準備しております。
日本協会では、チーム登録にあたり、チーム登録要件※として安全・インテグリティ推進講習会の受講、コーチ資格保持者およびセーフティーアシスタント(SA)資格保持者の登録ならびに該当者の個人登録をお願いしております。毎年度すべての要件を充たしていただくことをお願いしております。登録完了を徹底いたしたく、改めてチーム登録要件についてご案内させていただきます。
※詳細は添付資料『チーム登録要件完了についてのお願い』をご参照ください
2024年度安全推進講習会として提供する動画・資料を協会関係者向けに公開します。
2024年2月12日(月祝)に予定している伝達講習会までにご確認ください。
※同講習会はチーム登録要件には該当しませんのでご注意ください
なお、動画・資料の変更・差替の可能性がございますので、予めご了承ください。
ワールドラグビー(WR)より、2022年6月21日(火)付で「エリートゲームにおける脳損傷からの競技復帰(GRTP)への新たなアプローチ」が発表されました。
日本ラグビーフットボール協会としてもエリートレベルで導入し、コミュニティレベルもこれに準じた新しいGRTPプロトコルを定め、8月26日(金)付で通達を発信いたしました。
今回の通達が脳振盪のリスクの重大性が広く認識されてきたことを背景とした改訂であることをご理解いただき、安全なラグビーの実現にご協力ください。
日本協会では以前、「脳損傷、硬膜下血腫受傷時の取り扱いに関する通達」(平成28年(2016年)7月27日付け)として、以下の通達を発出しておりました。
「脳損傷や硬膜下血腫を生じた時には、原則として、競技・練習に復帰すべきではない。但し、19歳未満の選手に関しては、理由の如何にかかわらず競技・練習に復帰することを禁止する。」
脳損傷や硬膜下血腫等の器質的脳外傷の症状は個人差があり、全面的に競技復帰不可となるのはプレーをする権利の観点から見直しが必要ということで、日本協会安全対策委員会で検討をした結果、以下のように通達を改訂することとします。
「脳損傷や硬膜下血腫を生じた際は、原則として、競技・練習に復帰すべきでない。ただし、競技復帰を希望する者に対しては、頭部外傷に関する専門性を有した医師の判断により復帰の機会を設ける。
競技復帰希望者は、ある種の脳損傷は受傷後3ヶ月以降、急性硬膜下血腫は受傷6ヶ月以降、所定の書式を用いた報告(意思確認書)を都道府県協会から支部協会を通じて日本協会安全対策委員会に提出する。」
通達改訂にあたり、「脳損傷、硬膜下血腫」受傷後の競技復帰に関する資料一式をご用意しました。
今後とも、「安全なラグビー実現のために」ご協力いただきますよう、お願い申し上げます。
(公財)日本ラグビーフットボール協会では、脳振盪対策に重点的に取り組んでおります。ここでは、皆様に脳振盪に関する情報を入手できるリンクをご紹介いたします。
(公財)日本ラグビーフットボール協会では、安全対策について、指導者をはじめとするラグビー関係者が正しい知識を持ち、かつ正しい処置法を身につけておく必要から、「ラグビー外傷・障害対応マニュアル」を発行しています。
このたび、従来の「ラグビー外傷・障害対応マニュアル」をワールドラグビーの教育プログラム「First Aid in Rugby」に基づき全面的に改訂を行い、新たに「ラグビー外傷・障害対応マニュアル(2024年版)」を発刊しました。
新型コロナウイルス感染症に伴う活動停止や活動縮小により、重症事故や怪我のリスクは以前にも増して高まっているのが現状であり、安全なラグビーの実現に向けた取り組みをより一層強化する必要があります。
本マニュアルは、幅広い年代にも分かりやすく実践的な内容になっていますので、チームの指導者・メディカルスタッフのみならず、選手を含むすべての関係者に本マニュアルをラグビーの現場でご活用いただき、チーム全体で安全管理に取り組んでいただきたいと思います。
2019・2021・2022・2023年度版は以下の通りです。併せてご活用ください。
セーフティーアシスタントは、プレーヤーの安全、試合中の負傷等に対する迅速な対応、試合の円滑な進行など、ラグビーの現場において重要な役割を担っています。そのため、セーフティーアシスタントの任務、服装・所持品、競技区域内の対応について、常に理解しておくことが重要です。(公財)日本ラグビーフットボール協会では、これらの情報をコンパクトにまとめた「セーフティーアシスタント手帳」を用意しています。※現在、配布はしておりません
ラグビーの活動時には、「セーフティーアシスタント制度認定証」とともに、この「セーフティーアシスタント手帳」を携帯し、いざという時に迅速かつスムーズな対応を図れるようにしてください
事故や災害発生時など予定外の緊急時に際して、各組織、チームがその場で適切かつ迅速に対応できるよう、予め想定した行動計画を作成しておくことが重要です。(公財)日本ラグビーフットボール協会では、各チームの事情に合わせてEAP(緊急時対応計画)を作成できるよう、「日本ラグビーフットボール協会 EAPテンプレート」を用意しました。
EAP(緊急時対応計画)を作成し、チームラグビー関係者全員に周知徹底することにより、スムーズな対応を図るようにしてください。
2023年度より、以下の資料を追加しました。こちらもEAP作成にお役立てください。